作品紹介
赤外線リモコンキャンセラーの製作(2)
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赤外線リモコンキャンセラーの製作、続きです。
6.制御基板の製作

次の写真が製作した制御基板で、下の図はその寸法と部品配置です。
製作した制御基板
製作した制御基板

制御基板の部品配置
制御基板の寸法と部品配置

 使用した基板は2.54mmピッチの片面ユニバーサル基板で、図のようにL字型に切り出しました。
 赤外線LEDの1つD2は、先頭が基板から高さ約15mmになるように立てて取り付けます。そのハンダ付けのとき、リード線に長さ6mmの絶縁チューブを通しておくと位置決めしやすいです。
 その他のLEDは、リードをL字型に曲げて横向きに取り付けます。各LEDの中心位置は、基板から高さ約5.5mmになるように揃えます。その中で、赤外線LEDのD1は、基板から外に2~3mm飛び出すようにして、他のLED(D3とD4)は基板のフチに揃えるようにします。
 赤外線受信モジュールも、受光部分の中心が基板から高さ約5.5mmになるようにして、LEDと揃えます。

7.ケースの製作

 使用したケースは、W94×D64×H22.6mmの透明プラスチック製のものです。次の図は、ケースの加工寸法図です。
ケースの加工寸法図
下ケースの加工寸法

ふたの加工寸法図
ふたの加工寸法
 このケースには、基板を固定できるような仕掛けが何もありません。そこで、3×3mmのアクリル角棒を長さ5mmと3mmに切ったものを、図に示す底側の数か所にアクリル用接着剤で接着して、簡易的に基板を固定できるようにしました。次の写真は加工が終わったケースです。
加工を終えたケースの写真

 ひとつ注意点ですが、ユニバーサル基板をL字型に切り出すときに、基板を切断する位置によって、スイッチやLEDの取り付け位置が微妙に変わってしまいます。そのため、ケースの穴位置とずれてしまう可能性があります。製作する人は、ケースを加工するとき、それらの基板上部品と穴位置を合わせるようにしてください。
 ケースは塗装していないので透明のままですが、内部の部品が丸見えなのは良くないと思う人は、好きな色で塗装してみてください。

8.組み立て

 制御基板は、次の図に示すように、スペーサの間に差し込むようにケースに入れます(①②)。その後、③のように、アクリル板で作った押さえ板とM3ビスで固定します。この押さえ板は、図にあるように厚さ2mmの透明アクリル板の端材で作りましたが、他の材料でもかまいません。
制御基板の固定方法説明図

基板押え板の寸法図
基板押え板の寸法

 電池ボックスは、プラスチック用の両面テープでケースの底に貼り付けます。次の写真は、ケースに制御基板と電池ボックスを取り付けたところです。
ケースに制御基板と電池ボックスを収めたところ

9.完成

 ケースにふたを付ければ完成です。ただ、このふたは固定がないため容易に外れてしまいます。なので、ちょっと見苦しいですが、透明粘着テープで貼り付けることにしました。
 この赤外線リモコンキャンセラーを設置する場所は、リモコンの信号を受信でき、かつ、送信するキャンセル信号が目的の機器に届くところである必要があります。そのため、設置したら動作を確認しておく必要があるでしょう。
完成した赤外線リモコンキャンセラー    リモコンと猫
■ 注 意 ■
この赤外線リモコンキャンセラーを使用したことにより、トラブルなど問題が発生しても感知しません。使用は自己責任でお願いします。

10.プログラムを公開します

 この赤外線リモコンキャンセラーに使用した、AVRマイコンのソースプログラム一式を公開します。赤外線リモコンキャンセラーを製作する人、プログラムに興味があるという人は利用してください。初心者でもわかりやすいように、多くのコメントを入れているつもりです。
 ただし、これらのプログラムは個人使用に限り自由に使用できます。また、これらのプログラムを使用したことにより、何か問題が発生または不利益が生じたとしても一切関知しません。

  hdwareinfo.h ................... I/Oポート割り当て説明と独自型宣言、その他
  main.c ........................... メイン関数
  IrRcReceive.c .................. 赤外線リモコン信号のヘッダー部受信
  IrRcReceive.h ..................    〃   ヘッダファイル
  IrRcCanSend.c ................. 赤外線リモコンのキャンセル信号送信
  IrRcCanSend.h .................    〃   ヘッダファイル
■ 注 意 ■
・このプログラムファイルは、個人で使用する場合に限り自由に使用できます。ただし、商用目的での使用はできません。
・プログラムに不具合(バグ)がないことを保証することはできません。
・プログラムを使用したことにより、問題が発生または不利益が生じたとしても一切関知しません。

 このプログラムは、統合開発環境Microchip Studio(旧Atmel Studio)でGCC(GNU Compiler Collection)Cコンパイラを使って開発されています。Microchip Studioは、MicrochipのWebサイトからダウンロードして無料で使用できます。
 詳細は省きますが、Microchip StudioでNew Project画面→"GCC Executable Project"、Device Selection画面→"ATtiny44A"として新規プロジェクトを作成し、あらかじめテキスト形式ファイル(拡張子".c",".h")にした前記ファイル(pdf)をプロジェクトに加えてください。プロジェクト名は自由ですが、筆者は"IrRcCanceller"としました。
 なお、このプログラムを使用するためには、マイコンのシステムクロックを8MHzにする必要があります。初期状態では、内蔵RC発振器の8MHzを1/8した1MHzで動作するようになっているので、ヒューズビットを書き換えて8MHzで動くようにしてください。

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■■■ 注 意 ■■■
1.ここに掲載された内容(写真,図,表などを含む)の、全てまたは一部を無断で使用しないでください。
2.ここで紹介した手法(構造や仕組み,回路,プログラムなどを含む)を使用したことにより、問題や不利益が発生したとしても一切関知しません。
3.ここで紹介したプログラム例は、正常なコンパイルおよび正常な動作を保証するものではありません。